関西電力の幹部らが、高浜原発のある福井県高浜町の元助役(故人)から金品を受け取っていた問題で、福井や関西の市民らで作るグループが24日、同社の八木誠前会長ら20人を会社法の特別背任や収賄の疑いで大阪地検に告発すると表明した。今後、1000人を目標に告発人を募り、12月上旬にも告発状を提出する方針。メンバーらは「第三者委員会の調査には限界があり、検察による捜査が必要だ」と訴えている。
福井市の反原発団体のメンバーや弁護士らが同日に大阪市内で会合を開き、「関電の原発マネー不正還流を告発する会」を設立。告発の方針を決めた。
告発対象は、関電の調査で2011~18年に金品の受領が確認された八木前会長や岩根茂樹社長ら。高浜町の森山栄治元助役から現金や金貨を受け取っていた他、工事を受注した「吉田開発」(高浜町)などからも金品が渡り、総額は約3億2000万円に上った。
会のメンバーは会合後に記者会見を開いた。代理人を務める河合弘之弁護士は、関電の幹部らが競争入札を経ずに不当な高値で吉田開発に工事を発注していたと強調。その見返りに金品を受け取った収賄や、会社に損害を与えた特別背任の罪に当たると指摘した。
関電の第三者委が調査を始めたが、河合弁護士は「関電の依頼を受けた調査では真相は究明できない」と批判。「市民の電気料金が関電の幹部に還流していた。懐に入れた人は罰せられるべきだ」と訴えた。
会は11月25日まで告発者を募る。1人500円が必要。問い合わせは同会(0776・25・7784)。【村松洋、山本康介】