8月17日から1週間、夏休みを利用して秋篠宮ご夫妻と悠仁さまがブータンを私的に訪問された。悠仁さまにとっては初の海外旅行となる。通常皇族が 公務で海外訪問をされる場合は、大使館員や宮内庁職員がまとめ役となるが、今回のブータン訪問では秋篠宮さまの知人である国立民族学博物館教授の池谷和信氏が取り仕切った。
皇嗣ご一家である秋篠宮家を支える職員を「皇嗣職」と呼ぶ。その中でも、ご一家の公務の調整や報道対応、身の回りの品々の準備や私的な交際まで幅広く対応する職務を「宮務官」という。私的旅行とはいえ、そういった宮務官が同行しなかったのは異例だと言えるだろう。
そして、宮務官など皇嗣職が“蚊帳の外”だったことで、また問題も起きていた。
「今回の訪問の日程が、秋篠宮さまと池谷氏らによって決まったことで、困惑したのは外務省でした。ブータンへの私的なご訪問の予定がNHKにスクープされた時点では、外務省はそれを知らなかったそうです。本来、皇族の海外訪問での相手国との折衝は、外務省を通じてやるものですから、外務省が面食らったのも無理はありません。そこから大急ぎで、できる限りの調整を行ったそうです」(皇室ジャーナリスト)
外務省まで“蚊帳の外”になったことで、相手国にも影響が及ぶことになった。
「ご一家がブータンに滞在されていた間、隣国インドのモディ首相(68才)が公式訪問のためにブータン入りしました。モディ首相は18日からの2日間、同国に滞在していましたが、ご一家が現地入りしたのは17日ですから、完全に重なっていた。
現地の報道によると、訪問の日程が決まったのは、モディ首相の方が先だったようです。ブータンからすれば、重要国のインドと日本から要人を同時期に受け入れることになり、大きな負担になったはずです。外務省が早くから間に入っていれば、そうした“ダブルブッキング”がないよう、事前に調整ができたことでしょう。
外務省にとっては“知らなかった”なんて言い訳はできないので、ブータン側にもインド側にも顔が立たない事態になった。一部の外務省職員は憤慨していたようですよ」(外務省関係者)
※女性セブン2019年9月12日号