大阪医大元講師、無届けで再生医療の疑い 大阪府警が捜索

大阪医科大(大阪府高槻市)の元男性講師(52)が、国に届け出などをせずに脂肪幹細胞を投与する再生医療を行ったとして、大阪府警が再生医療安全性確保法違反の疑いで大阪医大などを捜索していたことが、捜査関係者への取材で判明した。厚生労働省も立ち入り調査した。過去には、民間のクリニックで脂肪幹細胞の投与を受けた患者が死亡する事故も起きており、府警と厚労省が詳しい経緯を調べている。
捜査関係者によると、元講師は現職だった今春に大学の研究施設で、学外の女性から脂肪幹細胞を採取して培養し、この女性に点滴で投与した。健康被害は確認されていないという。府警は今年9月に研究施設などを捜索。老化防止のアンチエイジングなどが目的だった可能性があり、詳しい経緯を調べている。
同法では、幹細胞などを培養する施設については国の許可が必要。再生医療を施す際は、国が認定した専門家委員会の審査を経た上で、国に計画を届け出ることが義務づけられている。【安元久美子】