台風15、19号でも強風や大雨の被害を受けた千葉県では、21号による記録的大雨により、各地で浸水被害が相次いだ。同県茂原市では複数の川が氾濫。水が引いた26日、泥のかき出しなどに追われた住民からは、悲痛な声が漏れた。
同市茂原の大野秀隆さん(60)は、氾濫した豊田川のそばにある1人暮らしの平屋建ての自宅が床上まで浸水し、寝泊まりも困難な状態だという。2013年の台風26号でも床下浸水したが、「50年以上住んでいて、こんなことは初めて。(復旧の)見通しがつかない」と肩を落とした。
氾濫した一宮川に近い同市八千代の佐藤実歩さん(46)の自宅ガレージ横には、タンスや食器棚などの家具が積まれていた。25日夜から徹夜で運び出したという佐藤さんは「寝られなかった。頑張って建てたマイホーム。子供や孫たちが帰ってくるし、引っ越しはしない」と目に涙を浮かべて話した。