兵庫県神河町川上の砥峰(とのみね)高原で、ススキの穂が色付き見ごろを迎えた。連日、ハイカーらでにぎわっている。
町観光協会などによると、約90ヘクタールにわたって自生するススキはかつて、近隣のかやぶき屋根の材料として利用されていた。現在は、屋根材としての需要はほぼなくなったが、住民らが毎年3月下旬、野焼きをしてススキの生育に努めている。
そばなどを販売する「とのみね自然交流館」を起点に1周約3キロの遊歩道が整備されており、色付き始めた木々と併せて散策が楽しめる。同館の担当者は「天気が良ければ27日が人出のピークとなりそう」としている。問い合わせは同協会(0790・34・1001)へ。【花牟礼紀仁】