成田空港 3000人が一夜過ごす、千葉大雨による交通機関乱れが影響

成田空港(千葉県成田市)では、交通機関の乱れや欠航の影響を受け、旅客約3000人がターミナルビル内で一夜を明かした。旅客は疲れた表情をみせ、段ボールを床や椅子の上に敷いて寝転がったり、配られた寝袋に入ったりして仮眠をとった。
ガーナから丸1日かけて25日午後8時過ぎに到着した会社員のイブラヒム・アルビラさん(43)は「電車に乗れなくて困った。名古屋で待っている家族に早く会いたい」と話した。インドネシア在住で一時帰国していた日本人女性(45)は「天候だから仕方ないけれど、欠航になった出発便の代わりの便を予約しようと航空会社のコールセンターに電話しても全くつながらない。早く出発便を確保したい」と疲れ切っていた。
出発28便と到着20便が欠航し、大幅に遅延する便もあった。成田国際空港会社は運用時間を3時間延長し、26日午前1時26分に最後の便が出発した。【中村宰和】