秋の都大路に華麗な時代絵巻を繰り広げる時代祭が26日、京都市中心部で行われた。明治維新から平安まで、各時代の装束を身にまとった約2000人が京都御苑(京都市上京区)から烏丸通、御池通などを経て平安神宮(同市左京区)へ向かった。曇り空の下、時折薄日も差す絶好の観覧日和となり、約4・5キロの沿道では観光客ら約6万1000人(府警発表)が全長約2キロに達する行列に見入った。
1895(明治28)年に始まった祭りは戦争や悪天候で11回中止となり、今年で114回目の開催。本来は平安遷都の日とされる10月22日に行うが、今年は「即位礼正殿の儀」と重なるのを避けるため4日延期し、この日となった。延期開催は雨天順延などを含め15回目。【矢倉健次】
最高齢の騎馬者は78歳
約70頭の牛馬も加わった中で、最高齢の時代行列の騎馬者となったのは、楠公上洛列で楠木正成に扮(ふん)した、妻鳥満さん(78)=京都市右京区。当番の嵯峨学区の自治会連合会長で正成役は約10年ぶり2回目だが、騎乗するのは初めて。それでも「(右京区の)京北町で練習して上手になりました」と余裕の表情。落ち着いた様子で道中を進んだ。
祇園の舞妓が「静御前」務める
中世婦人列で水干(すいかん)が新調された源義経の愛妾(あいしょう)、静御前を務めたのは祇園東の舞妓(まいこ)・満彩野(まさの)さん。「時代祭は見るのも初めて。とても楽しみ」と真新しい薄紫色の衣装ににっこり。普段歩かない長い距離を進むことについては「暑うおすし、鼓を持つので大変やと思いますけど、注目を集めるのはうれしい」と話していた。