大雨による住宅浸水、千葉での被害全容わからず

台風21号や低気圧の影響に伴う記録的な大雨による住宅の浸水被害が、千葉、福島、群馬など6県で計3241棟に上っていることが分かった。今月12日に上陸した台風19号に次いで、再度被害を受けた被災地もある。各地では水が引いた28日以降、家屋などの調査が本格化するため、被害はさらに増える見込み。
25日の大雨による死者は28日午前10時現在、10人で、行方不明者は2人。読売新聞が被災自治体に取材したところ、建物被害は7都県計3390棟で、大半は浸水によるものだった。
浸水被害の内訳は、床上1270棟、床下1971棟。千葉県の浸水家屋は16市町1237棟で全体の約4割に上った。福島県999棟、群馬県786棟、山形県168棟、茨城県49棟、埼玉県2棟と続いている。
被害が最も大きかった千葉県では、中心市街地が大規模冠水した茂原市で717棟が浸水。同市は調査を始めたばかりで、27日に住宅地の水が引いた佐倉市も未集計のため、被害の全容はわかっていない。
国土交通省の28日午前8時半時点での集計では、大雨で河川が氾濫したのは千葉や福島など5県が管理する34河川で、約2400ヘクタールが浸水した。福島県の夏井川など7河川では、台風19号でも浸水被害が起きていた。土砂災害は、千葉など4県で計17件に上った。
JR東日本千葉支社によると、運転を見合わせていた総武線榎戸―成東間は28日正午過ぎに再開した。一方、久留里線久留里―上総亀山間は11月上旬に運転再開を見込んでいる。
29日は低気圧や前線の影響で、西日本や東日本の広い範囲で雨が降る見込み。気象庁は、被災地では、少ない雨でも土砂災害や洪水の危険性があるとして、注意を呼びかけている。