川崎市多摩区で5月、私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件で、神奈川県警多摩署捜査本部は1日までに、殺人や殺人未遂などの容疑で、事件直後に自殺した同市麻生区の無職岩崎隆一容疑者(51)を2日に容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めた。
捜査本部によると、岩崎容疑者は5月28日午前7時40分ごろ、多摩区の路上で、スクールバスを待っていた児童ら20人を持っていた包丁で切り付けた。同小6年の栗林華子さん(11)と、子どもを送りに来た外務省職員小山智史さん(39)が死亡し、児童ら18人が重軽傷を負った。
岩崎容疑者は同日、現場から約4キロ離れた自宅近くの小田急線読売ランド前駅から、電車で登戸駅まで移動。包丁4本の入ったリュックサックを持ち、徒歩で約500メートル先のスクールバス停留所へ直行した。近くのコンビニで刃渡り約30センチの柳刃包丁2本を取り出し、十数秒の間に並んでいた児童らを次々と刺した直後、首を切って自殺した。