口永良部島 火口直下で地震あいつぐ「警戒レベル3に引き上げ」

鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島では昨夜、新岳火口付近の浅いところを震源とする規模の大きな地震が発生したことから、火山活動が高まっているとして、気象庁がきょう未明、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを、入山を禁じる「3」に引き上げた。
鹿児島地方気象台によると、27日午後9時33分、新岳火口付近の浅いところを震源とする振幅の大きな火山性地震が発生。口永良部島では、今月18日にも新岳火口付近と、西側山麓のやや深い場所が震源と推定される地震が9回発生するなど、火山性地震がこの日だけで18回観測された。
GPS衛星を使った観測では、2016年から島全体が緩やかに縮む傾向が続いていたが、2018年7月ごろからは停滞に転じた。また26日と27日に実施した二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量は、1日あたり100トンとやや多い状態が続いている。
このことから、新岳火口から約2キロ範囲と、向江浜(むかえはま)地区から新岳の南西側では、海岸までの範囲で影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして、気象庁はきょう午前0時15分、噴火警戒レベルを3に引き上げると発表した。
口永良部島は2015年5月29日の大爆発で、高さ1万メートル近い噴煙が発生。気象庁はこのとき、観測史上初の警戒レベル5を発表し、全島民が島外へ緊急避難した。また、今年1月から2月にかけても噴火活動が活発化し、火砕流も発生している。