赤ちゃんが感染すると死亡する恐れもある「百日咳」の患者の増加が止まりません。今年に入って全国の患者数が1万1100人となりました。
百日咳はせきが長く続くのが特徴の感染病で、新生児や乳児がかかった場合は呼吸困難などで死亡する恐れもあります。国立感染症研究所によりますと、先月25日までに報告された今年の患者数は約1万1100人です。毎週200人前後のペースで増え続けていて、去年1年間の1万1900人に迫っています。せきやくしゃみから感染するため、比較的症状の軽い大人が医療機関で受診せず、赤ちゃんにうつしてしまう例があります。
ハピコワクリニック五反田・岸本久美子医師:「小児は百日咳のワクチンというのが必須になっていますけど、そのワクチンを打つ前の、特に生まれたばかりの赤ちゃんに感染させないように注意が必要です」
医師らは、せきが続くなどの症状があれば早めに医療機関で診察を受けるよう注意を呼び掛けています。