イノシシ捕獲で市が奨励金支給へ…1頭1万円

秋田県南部を中心に、イノシシの食害が拡大する中、同県由利本荘市は、今期の狩猟期間(11月1日~来年2月15日)から狩猟者に、捕獲1頭につき1万円の奨励金を支給する。
従来、イノシシの「空白地帯」とされてきた同県内だが、近年は湯沢市を中心に目撃例が増えている。温暖化の影響で、福島、宮城県方面から生息域を拡大させているとみられる。
由利本荘市によると、市内では2012年に初めて目撃された。それ以来、今年8月末までに計41頭が目撃され、鳥海地区では4頭が捕獲されている。農産物の食害も17年に水田で確認された。
これまでは軽微な被害で済んでいるが、市は、イノシシが市内に生息域を延ばし、食害や人身被害が相次ぐような事態を防ぐため、狩猟者に奨励金を支給し、捕獲を推進することで抑止策としたい考えだ。