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“ホリエモン”こと堀江貴文さんと元「2ちゃんねる」管理人のひろゆきさんによる『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は堀江さんの著書『捨て本』の出版記念に、2人でトークをしてくれています。同書のテーマは、その名とおり「不必要なものを捨てて、自由に生きる」というもの。しかし、トークはなぜか堀江さんのスポーツ習慣へと移り…。
ひろゆきさん:堀江さん、最近『捨て本』(徳間書店)を出しましたよね。超ざっくり言うと「思考とかも含めてムダなものを断捨離しよう」ってことだと思うんですけど、堀江さんって、結構、モノを持っていたりするんじゃないですか?
堀江さん:いや、本当に最小限しか持っていないよ。
ひろゆきさん:でも、たとえばゴルフセットとか持ってるじゃないですか。
堀江さん:あーそれはレンタルだとダメだからだよ。自分の体格やスイングに合わせたゴルフクラブを使いたいからさ。
ひろゆきさん:道具で変わるんですか?
堀江さん:うん。ゴルフって道具でスコアが顕著に変わる。だから金持ちに人気なの。ちなみにトライアスロンも同じで、自転車によってタイムが変わるんだよね。
ひろゆきさん:逆に言うと、安いクラブですごく頑張っても、ゴルフの成績はよくならないってことですか?
堀江さん:うまい人はよくなるよ。それに、ゴルフってめちゃくちゃうまくなった先って、もうメンタルの領域なんだよ。プロだってメンタルコーチをつけているくらいだから。
ひろゆきさん:メンタルでいえば、堀江さんも強いほうじゃないですか。
堀江さん:いや、俺は考えたり、デスクワーク的なメンタルは強いけど、スポーツに関しては弱いの。
ひろゆきさん:なんで?(笑)仕事じゃないんだし、スポーツのほうがむしろ適当でいいじゃないですか。
堀江さん:体を思い通りに動かすより、頭で考えるほうが得意だから。
ひろゆきさん:となると、なんでそんなにスポーツやっているんすか?
堀江さん:体を動かしておかないと、年を取ったときに体が動かなくなるからね。
ひろゆきさん:堀江さんって、いくつでしたっけ?
堀江さん:46。
ひろゆきさん:あ、もう四捨五入したら50歳だ。
堀江さん:この年代で運動をしていないと、五十肩になったり、膝や股関節を痛めるんだって。節々が動かなくなってきて、活動することが億劫になるから、家からも出なくなるよね。
ひろゆきさん:じゃあ、スポーツはやりたいからというよりは、やらなきゃマズいからやっていると。
堀江さん:そうだね。ただ、どうせ体を動かすのなら、できるだけ楽しいと思えるスポーツを選んでいる。
ひろゆきさん:ゴルフはわかりますけど、堀江さんが続けているトライアスロンは楽しいんすか?キツいイメージしかないんですけど…
堀江さん:正直、トライアスロンは楽しくない(笑)。
ひろゆきさん:えっ(笑)。
堀江さん:トライアスロンをやる理由は、大会に出場できる体を維持したいから。それに一緒に参加する仲間とレースが終わった後においしいご飯とおいしいお酒を楽しむというのもある。
ひろゆきさん:それ、トライアスロンじゃなくて、ほかの楽なスポーツでよくないですか。
堀江さん:楽なのはダメなんだよ。楽なスポーツって、達成感がその分少ないから。
ひろゆきさん:たとえば、仕事終わりに友達とフットサルをやる人っていっぱいいるじゃないですか。…って「フットサル」と聞くだけでいやそうな顔しないでくださいよ(笑)。
堀江さん:いや、だってフットサルって、どこへも行かないじゃん。
ひろゆきさん:確かに、都内とかでもできますもんね。
堀江さん:トライアスロンは旅行が一緒にセットになっているからいいんだよ。年に1回だけど、宮崎に行ってすしや尾崎牛を食べたりすると楽しい。そういうのまで含めてトライアスロンなんだよ。
ひろゆきさん:で、断捨離に話を戻すと、トライアスロンって自転車を買ったりとか、けっこうモノが必要じゃないですか。
堀江さん:使わないときはシェアオフィスに置いているし、持っているといっても1台だから。
ひろゆきさん:都内を自転車で移動しようと思ったりは?
堀江さん:そんなの危ないから絶対やらないよ。自転車は公道を走るのが一番危ないの。最近、ウーバーイーツの配送をしている自転車をよく見かけるけど、よくやるなあと思う。なかには昼休みの時間を使って配達する人もいるらしいけど、あんなに割に合わない仕事はないよ。
ひろゆきさん:歩合制ですけど、1時間くらい配達して、2000円いけばたぶんいいほうですよね。
堀江さん:それに配達中に事故に遭った人もいるらしい。だから自転車で移動するなんて考えない。
ひろゆきさん:トライアスロンは危なくないんですか?
堀江さん:ちゃんとリスク解析をしているから。トライアスロンの死亡原因1位はスイム中の溺死で、2位は練習中のバイク事故なんだよ。
ひろゆきさん:練習のときに死ぬことが多いんだ。本番では死なないの?
堀江さん:本番は交通規制をしていて、自動車はコースに入ってこないから。だから多いのは、大会に向けて公道で練習していて事故るパターン。50kmとか長距離走っていると、低血糖状態になってブラックアウトして落車したりすることもある。
ひろゆきさん:怖いっすね。じゃあ堀江さんはどこで練習してるんですか?
堀江さん:してない。
ひろゆきさん:え、練習してないの?
堀江さん:てか、そういう考え方が、日本の義務教育の弊害なんだよ。俺はトライアスロンの大会に出ても、いいタイムとか狙っていないから。それに練習は嫌いだからしたくない。だからやらないの。
ひろゆきさん:へー。なんかすごいですね。堀江さんはトライアスロンの大会に出るけど練習はしない。というか練習したくないし、好タイムも狙っていないと。でも、トライアスロンって、タイムを競う競技ではないんですか?
堀江さん:いや、トライアスロンは完走できればいいんだよ。そもそも、トライアスロンをやっているのは、一定時間内に完走する体を維持し続けたいからなの。
ひろゆきさん:去年のタイムを超えたいとかないんすか?
堀江さん:ないね。どうせ速いやつには敵わないし。速い人はオリンピックディスタンス(総距離51.5劼離譟璽后砲2時間で完走するんだよ。俺のベースタイムは2時間45分くらいだけど、いくら頑張っても2時間15分が限界だと思う。で、そこを目指すのって相当つらいんだよ。減量しなきゃいけないし、お酒も節制しないといけない。「それをやって何かいいことある?」って話なんだよ。だから、まあ3時間以内にゴールできればいいやって感じかな。で、それは練習しなくてもできる。
ひろゆきさん:でも、スポーツって「自分との戦い」って言いません?
堀江さん:それならアドベンチャーレースとか他の面白そうなアクティビティをやるよ。
ひろゆきさん:やっぱトライアスロンはそんなに好きじゃないんだ(笑)。
堀江さん:うん。競技としては別に好きじゃない。俺は自転車が得意だし、わりと体を鍛えてる人と同じぐらい走れるからやってるだけ。
ひろゆきさん:自転車って練習してなくて大丈夫なんですか。堀江さんはチャリで長距離通学してたって聞きましたけど、それは高校時代の話ですし。
堀江さん:筋肉って覚えているんだよ。ほら、ラグビー部だった人って、おじさんになってもガチッとしてるじゃん。
ひろゆきさん:たしかに首が太かったりしますよね。
堀江さん:彼らは常に筋トレしているわけではないよね。だけど、一度ついた筋肉は体が忘れないんだよ。
ひろゆきさん:堀江さんはジムとかで筋トレとかしてるんすか?
堀江さん:してる。週1ぐらいで筋トレしていて、今日は上半身をずーっとやっていた。あとは、キックボクシングも週1。
ひろゆきさん:じゃあ、週に2回は運動しているんだ。
堀江さん:いや、もっとやってるよ。ゴルフは週に1回は絶対に行くし、月1ペースでアドベンチャーレースとかトライアスロンとか、ちょっとハードなものもやってる。
ひろゆきさん:堀江さん、めっちゃ運動好きじゃないですか(笑)。
堀江さん:あとは朝起きたら「タバタ式トレーニング」をやっているし。
ひろゆきさん:なんすか、それ。
堀江さん:20秒間ぐらい負荷の強い運動をして、10秒間インターバルおいてってのを6回から8回繰り返すと、運動後も1時間ぐらい代謝が上がるんだよ。
ひろゆきさん:そんなのやっているんですか?
堀江さん:うん。だから毎日何かしてることになるよね。その代わり、そんなに歩かないし、電車も乗らない。
ひろゆきさん:へー。堀江さんのパブリックイメージとは全然違いますね。
堀江さん:そのせいだと思うけど、トライアスロンで俺がランとかで追い抜くとみんな驚くんだよね。
ひろゆきさん:「俺、ホリエモンに抜かれた!?」って(笑)。
堀江さん:結構ショックみたい(笑)。
ひろゆきさん:僕も堀江さんに抜かれたらちょっとショック受けるかも(笑)。そんなに運動してるのに、なんで堀江さんに運動をしているイメージがないんすかね?たとえば、運動している様子をインスタにアップしたら、イメージが定着するかもしれないですよ。
堀江さん:嫌だよ。別に、俺は運動しているパブリックイメージがほしいとは思わないから。
ひろゆきさん:そうですか? だって、堀江さんのことブタとかってディスる人がいるじゃないですか。
堀江さん:別に「俺はお前よりブタじゃねえけどな」と思っているし、そもそもパブリックイメージを良くしたいと思っていないから。
ひろゆきさん:でも、イメージがいいほうが本も売れるし、オンラインサロンの会員も増えるのでは?
堀江さん:パブリックイメージが良くなくても、本なんてたくさん出せば何か当たるんだよ。でも、本が売れるとかは本当はどうでもよくて、パブリックイメージが良くなるとよくわからない人がいっぱい寄ってくるのが嫌なんだよね。
ひろゆきさん:あー、パブリックイメージがいいと、「ちょっと話しかけてみようかな」みたいな。
堀江さん:そうそう。だから、ある程度フィルターをかけておいた方がいいの。
ひろゆきさん:でも、カッコいいイメージがあった方がモテません?
堀江さん:それ、間に合っているし。
ひろゆきさん:あ、間に合っているんだ(笑)。「この女を口説きたい!」って状況はないんですか?
堀江さん:それはパブリックイメージとは関係ないじゃん。
ひろゆきさん:まあ、堀江さんが食事に誘えば結構な確率で来るでしょうしね…
堀江さん:だから別に困っていないんだよ。
ひろゆきさん:じゃあ、最近はあまり失恋はしてない?
堀江さん:失恋は関係なくね?
ひろゆきさん:へー(笑)。じゃあ今のところ、運動もしてるし、おいしいものも食べてるし、女性にも困ってないしで、堀江さんすっかり人生満喫中じゃないですか。
堀江さん:そうだね。そういった人生をみんなにも送ってほしいと思う。んで、俺が出してる本を参考にして実践してたらそうなれるよ。
ひろゆきさん:なんか最後、強引に本の宣伝につなげましたね(笑)。
今回の対談のテーマになった『捨て本』。運動もして、おいしいものも食べて、女性にも困ってないという、堀江さんのような人生の足がかりとなる一冊です。新R25にも抜粋記事があるので、興味のある方はこちらも読んでみてください!
ホリエモン×ひろゆき 帰ってきた!なんかヘンだよね…https://wpb.shueisha.co.jp/column/horiemon-hiroyuki/