富士山に登る様子を自ら動画撮影し、インターネットに生配信していた登山者が滑落、遭難した恐れがあることが29日、分かった。静岡、山梨両県警などが陸と空から捜索している。
両県警によると、28日午後3時頃、動画の複数の視聴者から、「富士山登山を生配信していた人が滑落したらしい」と110番があり、捜索活動を開始。山梨県防災ヘリが、静岡県側の富士宮、須走両登山道の間の7~8合目付近にかけて、何かが滑り落ちたような痕跡を確認した。29日は、静岡県警御殿場署の山岳遭難救助隊が入山したが、発見には至らなかった。
富士山は今月22日、山頂から7合目付近まで初冠雪を記録。4本の登山道は9月11日から閉鎖されているが、その後も登る人は多い。