「受け子」手配 特殊詐欺容疑の弘道会系組員7人ら計8人を逮捕 組織ぐるみで関与か

特殊詐欺グループの「受け子」を手配したなどとして、警視庁組織犯罪対策4課は30日、指定暴力団山口組弘道会系組員、高大将容疑者(28)=浜松市東区=ら8人を詐欺容疑などで逮捕した。容疑者8人のうち、高容疑者ら7人は弘道会内の有力組織の傘下組員で、同課は組織ぐるみで特殊詐欺事件に関わっているとみて調べている。
逮捕容疑は2018年11月、さいたま市の無職女性(79)に対し、「保険金の還付手続きに必要」などとうそを言い、キャッシュカード1枚と通帳1通をだまし取り、現金自動受払機(ATM)で現金50万円を引き出したなどとしている。
同課は受け子数人を既に逮捕しており、高容疑者はこれらの統括役とみられる。同課によると、他の組員らは手配役のほか、連絡調整役、現金回収役、見張り役などと役割が分けられていた。高容疑者ら3人が容疑を否認、4人が認め、1人が黙秘している。