神戸市須磨区の市立東須磨小で男性教諭(25)が同僚の教員4人からいじめや暴行を受けた問題で、市教委は同小の50代の前校長を市教委付とする人事異動(11月1日付)を決めた。前校長は自ら、被害教諭に飲み会の参加を強要するハラスメント行為をするなど管理職としての資質が問題視されている。前校長は現在は別の小学校長を務めているが、問題発覚後は病気を理由に休んでいる。
市教委などによると、前校長は東須磨小の教頭だった2017年夏ごろ、飲み会への不参加を申し出た被害教諭に出席を強要。校長に昇任後の18年度には、他の同僚から加害教諭らの行為が目に余るとの申告を受けながら、市教委に報告しなかった。
弁護士らによる調査委員会は前校長にも聞き取りをする方針で、市教委は校長としての職務を果たすのは困難だと判断した。現在の勤務校には新しい校長を赴任させる。【反橋希美】