福岡県の太宰府ライオンズクラブは元号「令和」ゆかりの坂本八幡宮(太宰府市)に「令和」の石碑を建立し、29日、除幕式をした。
坂本八幡宮は「令和」の由来となった「梅花の宴」が催された大友旅人邸跡とされる場所の一つ。ライオンズクラブが創立40周年記念事業で石碑を奉納した。
石碑は御影(みかげ)石製で台座を含めた高さ約160センチ、幅約120センチ、厚さ約40センチ。「令和」の文字と「梅花の歌」の序文「初春の令月にして気淑(よ)く風和ぎ……」の一節が刻まれている。新元号発表の際に菅義偉官房長官が掲げた「令和」の書を揮毫(きごう)した茂住修身さんが筆を執った。
ライオンズクラブの岡崎新一朗会長や楠田大蔵市長らが紅白のひもを引いて除幕した。岡崎会長は「多くの人が立ち寄り、太宰府の歴史を発信する場所になってほしい」、御田良知宮司は「令和の碑はないかと尋ねられ、ないと答えてきたが、ここが万葉の地であることを象徴する碑ができて大変うれしい」と話した。【桑原省爾】