百十四銀、行員が顧客情報17件漏えい 解雇、刑事告訴も検討

百十四銀行(本店・高松市)は31日、営業担当の30代の元男性行員=28日付で解雇=が、業務で知り得た顧客情報を友人の30代男性に漏らしていたと発表した。顧客のうち1人が1900万円をだまし取られる詐欺被害に遭い、同行は漏えいした情報が悪用された可能性があるとみて、元行員と友人の刑事告訴も検討している。
同行によると、漏えいした情報は法人3件と個人14件の計17件。昨年11月~今年8月の間に複数回、名前や住所、連絡先、口座残高を口頭や紙に書くなどして伝えた。男性行員は同行の調査に対し、「法令違反と分かっていた。『営業先の新規開拓のため』などと頼まれ、断れなかった」と話し、情報提供の見返りは否定しているという。同行は元行員が所属した支店名を明らかにしていない。【潟見雄大】