秋田市の大森山動物園は30日、同園でアムールトラの赤ちゃん4頭が生まれたと発表した。同園がアムールトラの繁殖に成功したのは11年ぶり。
同園によると、2016年から飼育するロシア生まれの「カサンドラ」(メス、5歳)が9月29日朝、オスとメスを2頭ずつ出産した。父親は11年前に同園で生まれた「アルル」(メス、現在は広島市安佐動物公園で飼育中)の息子「ヒロシ」(オス、8歳)だという。
カサンドラは同園で2回目の出産。今年2月にも4頭の赤ちゃんを産んだが、早産で4頭とも数日以内に死んでおり、待望の繁殖成功。母子の健康状態は良好で、カサンドラが4頭に授乳していることも確認されたという。
カサンドラの子育ての様子は園内の「ミルヴェ館」に設置されたモニターで観察できる。幼獣4頭の名前は公募することも含めて検討中。来年1月4日~2月29日の土日祝日限定で開園する「雪の動物園」での一般公開を目指す。
同園の三浦匡哉園長補佐(48)は「可愛い赤ちゃんを見に来て」と話している。【高野裕士】