参院選「合憲」6件目=3倍の「1票格差」―広島高裁岡山支部

「1票の格差」が最大3.00倍だった7月の参院選は投票価値が不平等で違憲だとして、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の8件目の判決で、広島高裁岡山支部(塩田直也裁判長)は31日、格差を「合憲」とし、請求を棄却した。「合憲」は6件目。2件は「違憲状態」とした。無効訴訟は16件起こされ、判決が出そろった後、最高裁が統一判断を示す見通し。
塩田裁判長は2016年参院選の3.08倍から縮減させた埼玉選挙区の定数増について、「現実的な選択肢で漸進的な是正を図った」と評価。合区の弊害にも触れ、単に合区対象を増やすことは「制度の抜本的見直しとは言い難い」と述べた。