那覇市の城間幹子市長は31日午前、同市の世界遺産、首里城跡に建つ首里城正殿などが火災で焼失した現場を視察した。消防の責任者から消火活動などについて説明を受けた後、市長は記者団に「言葉もないくらい残念だ」と述べた。
沖縄県警などによると、木造3階建ての正殿から出火して北殿、南殿などに延焼した。市長は、正殿前の広場に入り現場を約30分間視察。正殿左右にある龍柱は黒く焼け焦げ、奉神門は焼損、周囲は煙の臭いが充満していたという。正殿内の所蔵品については、「状況を見ると、しっかり残っているとは言えない」と述べた。