非常停止で支柱衝突、札幌ロープウェイ誤作動か

札幌市中央区の「札幌もいわ山ロープウェイ」で非常停止したゴンドラが支柱に衝突して乗客が負傷した事故で、運行する札幌振興公社は3日、同市内で記者会見し、非常停止は誤作動と推定されると発表した。原因究明と安全確認のためロープウェーは8月27日から終日運休しているが、再開時期は未定だという。
この日、公社はロープウェーの試運転を公開し、ゴンドラを緊急停止させた際の揺れ幅などを確認した。4日まで実施する予定で、積載する重りを段階的に増やし、どの段階で過負荷を検知して緊急停止するのかなどを検証するとしている。
公社安全統括管理者の早坂英司管理部長は「事故やその後の運休により大きな迷惑をおかけして大変申し訳ない。安全を第一に考え、事故原因の究明と安全管理を徹底する」と謝罪した。