大分県の豊後大野市民病院(同市緒方町、木下忠彦院長)は2日、同僚の女性職員をスマートフォンで盗撮したとして、医療技術部門の男性職員(34)を3カ月の停職処分としたと発表した。また、上司の技師長(58)と事務長兼医事・経営課長(55)を厳重注意処分とした。いずれも処分は同日付。
病院によると、男性職員は7月18日午後4時50分ごろ、職場の休憩室兼更衣室に、録画スイッチを押したスマホを設置した。女性職員がすぐにスマホに気づき、男性職員が盗撮したとは知らずに相談。不安になった男性職員が同僚に諭されて同20日に事務長に報告した。
事務長の聴取に男性職員は、スマホを発見した女性職員に好意を持っていたなどと説明。女性職員の着替えを盗撮する目的でスマホを置いたことを認めたという。
しかし、病院側は、今回の問題発覚から処分まで、男性職員を自宅待機などにはせず、被害にあった女性職員と同じ職場で勤務させていた。木下院長は「病院として配慮が足りなかった」としている。
盗撮があった部屋は男女兼用で、着替えの際は鍵を掛けて使用していたが、誰でも出入りできたという。病院側は再発防止のため、男女別々の部屋で着替えをするよう改めたと釈明している。【衛藤親】