山形市蔵王温泉の高湯通りで、シャッターが下りたままの商店の景観を改善し、浴衣に合う街並みを目指そうと、山形県産の杉材でシャッターに格子を取り付ける取り組みが進められている。蔵王温泉観光協会の黒崎広宣事務局長は「統一感を生み、観光客の浴衣と合う街並みを作りたい」と話している。
温泉街の中心部にあり、酢川温泉神社に向かう高湯通りではここ20年で3軒の土産店が閉店し、観光協会は山形大東北創生研究所(山形市)と景観整備について協議してきた。
第1弾として今年3月、1軒のシャッターに幅計約3・3メートルにわたって高さ約2・3メートルの格子を設置した。費用約20万円は観光協会が負担。県産木材「西山杉」の産地(西川、朝日、大江町)などでつくる「西山杉利活用推進コンソーシアム会議」と、山形工科短期大学校(長井市)が設計と設置を担当した。今後は他のシャッターにも設置を拡大する。
同会議の松田名由事務局員は「西山杉は光沢があり、色彩が良く、街全体も明るくなる」と語る。授業の一環として参加した大学校の竹屋勝幸副校長は「生徒にとって良い経験」として、今後も活動に協力していく予定だ。【的野暁】