首里城の再建のため、那覇市がインターネット上で支援金を募る「クラウドファンディング」を1日に始めたところ、目標の1億円に対し、2日午後11時時点で早くも6000万円超の寄付が寄せられた。
税が控除される「ふるさと納税」の制度を活用して自治体が寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング」という仕組み。返礼品はなく、クレジットカードでの決済が必要。受付期間は来年3月末までだが、既に3700人以上から寄付が寄せられ、目標の6割に達した。
受付窓口となるサイト「沖縄のシンボル『首里城』再建支援プロジェクト」には、寄付をした人たちからの「いつかすてきな首里城が再建され、沖縄の方々に平穏な日々が訪れることを祈っております」「チバリヨー(沖縄方言で「頑張れ」)」といったメッセージも掲載されている。
個人でクラウドファンディングによる支援活動を始めた若者もいる。沖縄大4年の照屋一輝さん(24)=沖縄県うるま市=は火災が発生した10月31日当日の午後1時には、ウェブサイト「首里城火災支援プロジェクト」を開設。2日午後11時時点で170万円に達した。全額を那覇市に寄付する。照屋さんは「沖縄の将来を担う自分たちが再建のためにできることをしたい」と話している。
街頭などでの募金活動も広がる。2日から那覇市の中心部で募金活動を始めた首里高校OGで沖縄大3年の宮里里歩(りほ)さん(21)は「思い出が詰まっている場所。たくさんの人が『(活動してくれて)ありがとう』と寄付してくれた。皆思いは一緒だと実感した」と話した。【遠藤孝康、佐野格】