ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、「世界最薄ジャージー」と称し、上半身に出場チームの代表ジャージーをペイントして試合会場を盛り上げた人がいる。兵庫県三田市の会社員森山漠さん(53)は各国のサポーターに写真撮影を求められ、引っ張りだこになった。
「W杯に向けてラグビーを盛り上げたい」。森山さんは2014年から国内の試合でボディーペイントを始め、100試合以上で約40チームのジャージーを身にまとった。
W杯では「日本に来てくれる人を歓迎しよう」と、全20チームのペイントを目指し27試合のチケットを購入。台風の影響で観戦予定の試合が中止となったフランスを残したが、19チームはやり切った。森山さんは「次のフランス大会でやる」と4年後の達成を宣言した。
「遠目に見れば着ているように」と描くのは、同じ大学のラグビーサークルでマネジャーだった妻りかさん(54)。専用の塗料で平均2、3時間かけ、忠実に再現する。オーストラリア代表の胸のエンブレムが細かくて難しかったという。
チケット代や交通、宿泊費などには150万円以上かかり、取得した有給休暇は十数日。勤務する製薬会社の社長からは「ガンガンやってください」と励ましのメールがあった。
大会の盛況ぶりに満足しているという森山さんは、「この勢いが絶えないようにしないといけない」と、日本のラグビー熱が冷めないことを願っている。