大相撲宮城野部屋の力士が2日、台風19号の被災者が身を寄せる宮城県大崎市鹿島台志田谷地(やち)の旧鹿島台二小の避難所を訪れ、ちゃんこ鍋を振る舞った。身も心も温まる料理に、被災者や他県から支援に訪れた自治体職員らが感謝しながら味わった。
宮城野部屋は江戸時代の伊達藩お抱え力士が起こし、東日本大震災の際にも同市に2次避難した被災者にちゃんこ鍋を提供。その後も、横綱の白鵬関らが訪問するなど同市と交流が続く。今回の水害でも宮城野誠志親方から支援の申し出が市に寄せられたという。
三段目の絢雄(けんゆう)さんをはじめ力士3人らの一行は義援金とともに600人分の食材を持参して1日から準備。白菜、ほうれん草などたっぷりの野菜や豚バラ肉、鶏のつみれが入った部屋伝統のちゃんこ鍋を大鍋で作った。
同小では1日現在、176人が避難生活を送る。吉田川の堤防決壊でここでの生活が3週間近く続く男性(65)は「毎日食べたいくらいおいしい。野菜が多く、疲れが取れる」。親戚宅に避難しながら日中は自宅の片付けに通う女性は「昼食はおにぎりが続いていた。心のこもった温かい料理はありがたい」と話していた。【山田研】