「どうして育休を取るの?」「取りたいからです」 夫が育休取得の理由を“会社のために”答えなかった理由

私の夫は、長期間(約1年)の育児休業を利用しました。

務めている会社では、男性社員として初めて。周囲から「なぜ育休を取るの?」と聞かれることが多かったそうですが、「育休を取りたいから」としか言わなかったそうです。……何でそんな風に答えていたの?

●ライター:直江あき(ブログ:気ままに夢見る記)

ライター・漫画家。早稲田大学教育学部卒。一児の母です。ブログ「気ままに夢見る記」に漫画などをアップしていきたいと思っている。

●「どうして育休を取るの?」「取りたいからです」 → 腑に落ちない相手

日本では育児休業制度を使う男性はかなり少数派。厚生労働省によると女性の育児休業取得率(平成30年度)は8割を超えており、9割ちかくが半年以上。対して、男性の取得率は6.16%しかなく、期間も5日未満が5割台、1カ月未満が8割以上。「育休を取らない男性がほとんどで、取ったしても短期間」という傾向があります。

そんな事情もあり、夫は周囲から「どうして育休を取るの?」と聞かれることが多かったとか。どう説明しているのか聞いてみたところ、彼はなんと「取りたいから」とオウム返しのような回答しかせず、相手はいつも腑に落ちない様子だったそうです。そりゃそうだ、何も答えてないように聞こえるもの。

●だけど、夫が育休を取る理由を「取りたいから」としか言わなかった理由

ただ、その裏側には「女性が育休を取るときは、理由なんて聞かれない」「男性も同じように取得できるようでないと育児に参加しやすい環境が生まれない。それは会社のためにもならない」と、愛社精神を感じさせる考えがあったことも話していました。

育児休業はその名の通り、「子育てのための休業」。すでに理由がハッキリしているわけですから「どうして育休を取るの?」という質問の方がちょっと不思議なのかもしれません。男性だろうと女性だろうと「育児」以外の答えはないだろう、と。

ちなみに、「会社のために~」などと言っていた夫、もしも育休取得を拒否されたら「(違法だから)出るとこ出てから転職」しようとも考えていたそうです。愛社精神の“愛”にもムチ的なやつがあるんでしょうか。