「妻子3人の死亡は出勤前」法医学者証言 元巡査部長は「出勤時寝ていた」 福岡地裁公判

福岡県小郡市の自宅で妻子3人を殺害したとして殺人罪に問われた元福岡県警巡査部長、中田充(みつる)被告(41)の裁判員裁判が6日、福岡地裁(柴田寿宏=としひろ=裁判長)であった。遺体を司法解剖した法医学者が、3人は事件発覚日の午前6時半までに死亡していたとの所見を示し、中田被告の説明と矛盾する内容を証言した。
起訴状によると、中田被告は2017年6月5日深夜から6日未明、自宅で3人の首を絞めるなどして殺害したとされる。中田被告は捜査段階の調べなどで、この時間帯に在宅し午前6時50分ごろ出勤したことは認めているが、「出勤した際に3人は寝ていた」と説明。公判で無罪を主張している。
検察側証人として出廷した法医学者は、3人の死後硬直の状況や直腸内の温度を基に「いずれも未明に死亡したと考えるのが自然で、午前6時半より前の死亡は確実」と述べた。弁護側は「気温や湿度により死亡推定時刻は変わる」と反論した。【平塚雄太、宗岡敬介】