衆院予算委員会は6日、安倍晋三首相と関係閣僚が出席し、集中審議を行った。大学入学共通テストへの英語民間試験導入見送りに関し、首相は野党が求めた萩生田光一文部科学相の罷免を拒否。「これまで指摘された課題を克服できるようしっかり検討させたい」と述べ、地域的・経済的格差が生じない制度となるよう見直す考えを示した。共通テストに関する文科省有識者会議が民間試験活用の方向性を打ち出した時点で、英語の専門家が加わっていなかったことも明らかになった。
立憲民主党の大串博志氏は英語民間試験をめぐる「身の丈」発言で混乱を招いた萩生田氏の更迭を要求。首相は「今後もしっかり職責を果たしてもらいたい」と答弁した。
大串氏は、民間試験導入を議論した文科省「検討・準備グループ」の議事内容の公開も迫った。萩生田氏は「公開していく前提で準備していきたい」と述べ、導入決定に至った経緯を検証する考えも示した。
一方、文科省の伯井美徳高等教育局長は、検討・準備グループが民間試験を用いる必要性を主張した2016年8月時点でグループ内に英語教育の専門家はいなかったと説明。制度の具体化の検討に入った段階で「外国語教育の学識経験者」を加えたと述べた。立憲の川内博史氏への答弁。
川内氏は共通テストで国語の記述式問題が導入されることも取り上げた。18年度実施の試行試験では正式な採点と受験者の自己採点が3割程度不一致だったとし、受験校選定に支障が出ると指摘。委託された民間業者が採点にアルバイトを使う点も問題視し、見直しを要求した。萩生田氏は「しっかりとした組織体制で品質の良い採点をしてもらう」と応ぜず、首相も「文科相が答弁した通りだ」と語った。
[時事通信社]