ヘイト名誉毀損 在特会元幹部の初公判開かれる

朝鮮学校に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)で社会的な評価をおとしめたとして、名誉毀損(きそん)罪に問われた在日特権を許さない市民の会(在特会)の元幹部、西村斉(ひとし)被告(50)=京都市右京区=の初公判が4日、京都地裁(柴山智裁判長)で開かれた。西村被告は発言内容を認めたが、「朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)に対する抗議で、学校に対する名誉毀損ではない」と述べ、無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で「朝鮮学校の校長が日本人拉致の実行犯だなどと発言したが、歴代の校長に実行犯はおらず、その事実を認識していた」と指摘した。
起訴状によると、西村被告は平成29年4月23日、元京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)近くの公園で、拡声器を用いて「この朝鮮学校は日本人を拉致しております」などと繰り返し発言。その様子をインターネット上に配信し、同校の名誉を損なったとしている。