逮捕のベトナム国籍の実習生「買った包丁なくした」 茨城夫婦殺傷事件

茨城県八千代町の民家で住人の無職、大里功さん(76)が殺害され、妻の裕子さん(73)が重傷を負った事件で、裕子さんへの殺人未遂容疑で逮捕されたベトナム国籍の農業実習生、グエン・ディン・ハイ容疑者(21)が凶器とみられる包丁に関し「買ったが、自転車で家に帰る途中になくした」と供述していることが、捜査関係者への取材で判明した。
県警はハイ容疑者の宿舎から自転車を押収。付近の防犯カメラの映像を解析するなどして調べている。
捜査関係者によると、ハイ容疑者は事件前日の午後5時ごろ、現場に残されていたものと同型の包丁を現場近くのホームセンターで購入したことを認める一方、殺人未遂容疑については「やっていない」と否認している。
事件は8月24日未明に発生。民家の一部は無施錠で、2人は就寝中に襲われたとみられる。室内に物色された形跡はなかった。ハイ容疑者は大里さん宅の近くの畑で農作業をしており、土地勘があったとみられている。【韮澤琴音】