高山若頭出所でいよいよ「山口組vs警察」最終戦争か

「警察が本腰を据えて乗り込んだ」との声が聞こえる。4日、警視庁と静岡県警の合同捜査本部が山口組総本部(神戸市)を家宅捜索した。6代目山口組弘道会系組員ら8人が特殊詐欺容疑で逮捕されたことを受けてのガサ入れ。この事件で警察は10月にも6代目の中核組織・弘道会を捜索した。相次ぐガサに、警察が6代目の壊滅に動きだしたのではないかというのだ。

その伏線が10月18日の山口組ナンバー2の高山清司若頭の出所だ。6代目である司忍組長の信頼が厚く、分裂した組織の立て直しを図るとみられている。暴力団に詳しいジャーナリストの鹿島一男氏が言う。

「高山若頭は自分の服役中に組が分裂した責任を痛感し、ケジメをつけたがっている。神戸山口組側を骨抜きにして人員を6代目側に戻し、組織拡大を考えているのです。今後は神戸の井上邦雄組長らに使者を出して『命は保証するから引退しろ』と迫り、傘下の組員に『過去のことは不問にするので戻ってこい』と持ちかけるでしょう」

高山若頭はカリスマといえるほどの実力者。彼の出所が6代目内部に影響を及ぼしたとの声もある。

「10月に6代目系の組員が神戸系組員2人を射殺したのは、高山若頭の出所前に手柄を立てたいとの思惑があったようです。もちろん、彼の復帰で敵対する神戸側の連中もピリピリしてますよ」(事情通)

ピリピリは警察も同じ。山口組が元通りに一本化して勢力拡大したら、自分たちの存在意義を失う。だから「山口組=反社会的勢力」を世間に印象付けようとしているらしい。

「特殊詐欺で弘道会と総本部にガサ入れをかけたのは、山口組がオレオレ詐欺で老人の貯金をダマし取っていることを世間に認知させるため。山口組は毎年、ハロウィーンで子供たちにお菓子を配り、昨年は1000袋を用意した。今年も準備したはずですが、警察の要請で中止に追い込まれました。12月末の餅つき大会もできないでしょう。まず警察はガサ入れや広報活動で山口組の犯罪性を世間に知らしめて追い込みつつ、特殊詐欺という収入源を壊滅させる作戦です」(鹿島一男氏)

そうした中、懸念されているのが神戸側の内紛だ。「6代目側に戻る組員ととどまる組員の間で小競り合いが起きるのは間違いない」(前出の事情通)というから、またぞろドンパチが起きそうな雰囲気だ。いずれにしろ、山口組と警察の攻防が激化し、“最終戦争”に向かうのは間違いない。そのキーマンが高山若頭だ。