クマに襲われ8人負傷、失明も 被害受け秋田市で誘引ないか緊急点検

秋田市添川の住宅地で10月31日に男性が熊に襲われ両目を失明するなどの重傷を負ったことを受けて7日、秋田県自然保護課と市、県警の担当者らが、現場周辺に熊が潜みやすい場所や誘引につながるものがないか緊急点検した。
男性は午後8時ごろ、自宅敷地内で物置の陰から出てきた熊に襲われた。熊の行方は分かっていない。
点検に参加した計12人は、現場に近く小中学生の通学路でもある県道沿いや、熊の出没を受けて通行止めにしている山際の自転車道を確認。県道沿いのバス停付近のやぶについて「熊が隠れやすく、早急な解消が必要だ」との声が上がった。
自転車道には熊の好物である多数のドングリの実が落ちており、参加者が危険性を指摘した。さらに住宅敷地内に熊が匂いをかいで誘引されやすい肥料や飼料が放置されていないかや、住宅地内にある栗の木の様子、ゴミ置き場なども見て回った。
同県内では今月6日にも八峰町峰浜で70代男性がキノコ採りの最中に顔などを引っかかれて負傷しており、熊に襲われてけがをしたのは9月以降だけで8人となった。
県自然保護課の泉山吉明専門員は「熊を人の生活圏に侵入させないためにも、住民は自宅周辺に肥料や飼料、残飯などの誘引物を放置しないなど、十分気をつけてほしい」と呼びかけている。【高野裕士】