首相、ロシア極東へ出発 領土交渉の前進に意欲

安倍晋三首相は4日、ロシア極東ウラジオストクに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。5日にプーチン大統領と通算27回目の首脳会談を行う。出発に先立ち「平和条約締結交渉を次の次元へと進めていくために腹を割って話し合いたい」と官邸で記者団に述べた。北方領土問題を含む平和条約締結交渉が行き詰まる中、トップ同士の信頼関係を生かし、交渉を前進させたい考えだ。
安倍首相は日ロ関係に関し「北方四島での共同経済活動の準備は着実に進んでいる。元島民の要望の強い航空機による墓参も3年連続で実現した」と強調した。
8月にはロシア首相が択捉島を訪問。日本政府は抗議した。