米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が同県三沢市と六ケ所村にまたがる米軍施設「三沢対地射爆撃場」の敷地外に、重さ約230キロの模擬弾1発を落下させた。米軍側が防衛省に連絡し、判明した。模擬弾に火薬は入っていなかったという。防衛省や県などによると、落下地点は射爆撃場から西に約4・8キロの同村内の牧草地で、周囲に民家はなくけが人はなかった。
在日米軍は三沢基地所属機による模擬弾の投下訓練を当面中止すると同省に伝えた。
米軍の防衛省側への説明によると、落下があったのは6日午後6時35分ごろ。この施設は米軍と自衛隊が共同で使用しており、模擬弾の投下や射撃訓練をしている。在日米軍はツイッターで当時は「訓練中」としており、防衛省は詳しい状況を問い合わせている。米側が防衛省側に連絡したのは半日以上が過ぎた7日午前9時前。
米空軍のホームページによると同様の実弾は3メートルほどの大きさ。模擬弾は牧草地に埋もれており、真上から落ちたとみられる。
青森県の三村申吾知事は報道陣に「一歩間違えれば大変な惨事になったことも考えられ、米軍の安全管理体制に対する不信感を増幅させるもの」と批判した。菅義偉官房長官は記者会見で「落下物が相当な重量で、周辺地域に大きな不安を与える、あってはならないもの。米軍に対しては、さらなる情報提供と実効性のある再発防止策を講じるよう求めていきたい」と述べた。
三沢基地所属のF16を巡っては、2018年2月、エンジントラブル後に補助燃料タンク2個を小川原湖(同県東北町)に投棄し、シジミ漁が一時中止になった。【町田徳丈、井川加菜美】