男児傷害容疑の副園長、保育士への暴行疑いで再逮捕 福岡・宗像

福岡県宗像市の認可保育所「日の里西保育園」で副園長が男児への傷害容疑で逮捕された事件で、県警は11日、保育士の顔もたたいてけがをさせたとして、副園長の清原こづえ被告(41)=傷害罪で起訴=を傷害容疑で再逮捕した。清原容疑者が絡む他の園児への虐待に関する情報が少なくとも13件寄せられていることも県警への取材で判明。県警は日常的に保育士や園児へのパワハラや虐待行為がなかったか追及する。
再逮捕容疑は昨年6月27日午前9時35分ごろ、園内で女性保育士(33)の顔を平手で複数回殴る暴行を加え、下唇を切る全治約5日間のけがをさせたとしている。清原容疑者は「たたいていないし、その事実自体ない」と容疑を否認。事件の3日後に退職した女性保育士が母親とともに説明を求めた際には「説教中に(女性保育士が)手で顔を押さえたので払いのけただけだ」と話したという。
県警によると、清原容疑者は事件時、女性保育士と一緒に園児たちにあおむけになって両手両足で体を支えて歩く「ブリッジ歩き」の指導をしていた。女性保育士の園児への指導の仕方が気に入らず暴行につながった可能性があるとみている。また、この保育士が清原容疑者から一日中トイレ掃除をさせられたり、園児の前で人格を否定されるような言葉を投げられたりしていたとの別の保育士からの証言もあるといい、パワハラが常態化していないかも調べる。
日の里西保育園を巡っては、宗像市が保護者からの通報に基づき、2016年3月、認可権を持つ県と合同で特別指導監査を実施し、その後、県が園に計11回、業務の改善を指導していたことも明らかになった。ただ保護者の間には「市に訴えても何も変わらなかった」という声があり、行政の対応に問題がなかったか検証が必要だ。【柿崎誠、一宮俊介】