火縄銃2丁や刀剣など盗難 奈良・大和郡山市所有 倉庫の鍵はガスメーターの陰

奈良県大和郡山市は12日、文化財整理室内の倉庫に保管していた江戸時代の火縄銃2丁や刀剣など美術工芸品18点(推定計約50万円相当)が盗まれたと発表した。同室の扉の鍵は脇にあるガスメーターの陰につるしてあった。県警郡山署が窃盗容疑で捜査している。
18点は1996年に寄付され、指定文化財は含まれていない。イベントで火縄銃を展示するため7日に倉庫を見たところ2丁がないことが発覚。その後、刀やヤリ、鞍(くら)などもないことが分かった。倉庫とは別の部屋にあった収蔵品の管理台帳の該当ページや鉄砲刀剣類登録証が入った封筒もなくなっていたという。火縄銃を最後に確認したのは昨年10月だった。
市役所とは別の場所にある文化財整理室は、元々は学校の給食調理室で2005年に転用された。フェンスなどで囲われた敷地の入り口にはダイヤル錠がかかっていた。3桁の番号は2年前に変えたが、他部署の職員やアルバイトも含め60人程度が知っていたという。倉庫は無施錠だった。
記者会見した上田清市長は「市民に深くおわびする」と話した。市は「火縄銃は実際に撃つには解体修理が必要。刀類もすぐに凶器として使える状態ではない」と説明している。【熊谷仁志】