電動車椅子を利用する大久保健一さん(43)=兵庫県西宮市=を航空機に搭乗させなかったのは人権侵害に当たるとして、日本弁護士連合会が先月、シンガポールの航空会社「ジェットスター・アジア航空」に対し、改善を求める要望書を出したことを受け、大久保さんが11日、大阪市内で記者会見した。大久保さんは「国として搭乗拒否を防止する手立てを考えてほしい」と訴えた。
大久保さんは脳性まひで、普段から車椅子を利用している。日弁連の報告書によると、2014年9月、バンコクから帰国する際、「単独でトイレに行けない」との理由で、同社から搭乗を拒否された。単独での行動は可能だったという。15年5月、日弁連に人権救済を申し立てていた。
障害者差別解消法の施行から3年がたち、改正に向けた議論が進められている。大久保さんは「フェリーやバスでも拒否されることがある。自治体によって対応に格差も。改正に向け、改善してほしい」と話した。【戸上文恵】