三重で川氾濫…「警戒レベル5」災害発生情報

三重県北部を中心に4日夜から5日朝にかけ猛烈な雨が降り続き、気象庁によると、四日市市で5日午前2時47分までの1時間雨量が同市での観測史上最大となる105ミリを記録した。
県警いなべ署などによると、いなべ市で午前8時20分頃、三岐鉄道の線路をくぐる市道が冠水して大型トラックが水没していると110番があり、運転席で四日市市泊山崎町、宮原幸男さん(50)が死亡しているのが見つかった。
東員町では午前0時20分、員弁(いなべ)川支流の三孤子(さごじ)川が氾濫したとして、中上地区の377世帯に対して警戒レベル5の災害発生情報を発令した。同町長深(ながふけ)では住宅の裏の道路のり面が崩れて土砂が敷地内に流入し、住人が割れたガラスで手を切るけがを負った。周辺の田畑や道路が冠水し、車が水没するなどの被害も出た。
四日市市、桑名市と朝日町、川越町の2市2町で一時、避難指示(緊急)や避難勧告が計4万2169世帯に対して発令され、5市町で一時、124世帯271人が避難した。正午現在、桑名市や東員町などで計35棟が床上・床下浸水した。
気象庁によると、四日市市では4日午前9時の降り始めから5日午前4時までの降水量が212・5ミリを記録し、9月の1か月間の平年降水量の8割を超えた。