東大阪市新町で大阪地検が護送中の車両から大植良太郎被告(42)=覚せい剤取締法違反などの罪で公判中=が逃走した事件で、被告が一時潜伏していたとされる大阪市住吉区の民家から、大麻草のような植物が大量に見つかった。捜査関係者が明らかにした。大阪府警は、この民家で被告をかくまったとして犯人蔵匿の疑いで逮捕された荻野侯昇(こうしょう)容疑者(37)が、大麻を栽培していた疑いがあるとみて調べている。
大植被告は9日午前4時ごろ、護送中のワゴン車で「手錠がきつい」と訴え、事務官が左手の手錠を外した隙(すき)に暴れて逃げた。遅くとも約8時間後には、荻野容疑者が借りていた住吉区の民家に潜伏。その後、荻野容疑者とともに同市西区のマンションに車で移動し、翌10日早朝、再び民家に戻ったとみられる。逃走から2日後の11日、大阪市の十三大橋で身柄を確保された。
捜査関係者によると、府警は民家から大麻草のような植物513株を押収。プランターや照明、空調設備なども見つかった。府警は大麻製造工場とみており、大麻取締法違反(栽培)の疑いでも調べている。
大植被告は右手の手錠と腰縄を付けたまま逃げたが、民家のトイレの便器から、腰縄とみられるひもが切断された状態で見つかった。解錠用具も押収されており、地検と府警は、この民家で手錠を外したとみている。手錠は見つかっていない。
一方、相次ぐ逃走事件を受け、大阪地検は13日、収容や護送のあり方について検討するプロジェクトチームを設置したと発表した。山本真千子次席検事をリーダーとして約10人で構成する。【藤河匠、加藤栄、松本紫帆】