護送中逃走、車ドアのチャイルドロックかけず

大阪府東大阪市で9日、護送中だった大植良太郎被告(42)(覚醒剤取締法違反などで公判中)が逃走した事件で、検察事務官が車で大植被告を護送した際、ドアを内側から開けられなくする「チャイルドロック」をかけていなかったことが捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、車は3列シートで女性事務官が運転。大植被告は3列目に男性事務官と座り、残る男性事務官が2列目に1人で座った。
大植被告は車に乗ってから約15分後、東大阪市新町の交差点付近で、「手錠がきつい」と訴えた。事務官が左手の手錠を外したところ、暴れだし、2列目に移動してスライド式のドアを開けた。転落の危険を感じた女性事務官が車を停止させると、大植被告は車外へ逃げだし、追いかけた事務官3人ともみ合いになったが、振り切って逃走した。手錠と腰縄はつけたままだった。
地検は、車での護送時にチャイルドロックをかける決まりになっているかどうか明らかにしていない。府警は内規で、護送時のロックの徹底を定めている。
大植被告は逃走後、自転車を盗んで、大阪市住吉区にある民家に行き、知人の塗装工荻野

侯昇
( こうしょう ) 容疑者(37)(犯人隠匿容疑で逮捕)と落ち合ったとみられる。
大植被告の別の知人は府警に対し、大植被告が荻野容疑者と一緒に工具で手錠を外し、腰縄をハサミで切ってトイレに捨てたと証言しているという。
大植被告は今月7日、公判に出廷しなかったとして、保釈を取り消され、8日夜、東大阪市内で警察官に身柄を確保された。その後、事務官3人に身柄を引き渡され、いったん府警

枚岡
( ひらおか ) 署に身柄を移すため、9日未明、地検の車で護送されていた。