犯人は中学生だった――。青森県八戸市の殺人未遂事件に驚きの声が上がっている。
12日午後4時40分ごろ、帰宅途中の小学6年の女児が背後から刃物で首を水平に切りつけられた。傷は1カ所で長さ10センチ、深さ最大1センチだったが、女児は犯行現場から徒歩1、2分の自宅に帰り、家族が警察に通報した。傷は全治3週間で、女児は笑顔を取り戻すほど回復しているという。
警察は防犯カメラで犯人を特定。12日夜8時ごろ、自宅以外の場所にいた14歳の男子中学生を警察署に同行させて事情を聴き、犯行現場に同行したところ、「ここでしました」と犯行を認めたため、午後10時58分に逮捕した。同市の教育委員会の担当者は、翌13日午前2時40分に警察から犯人逮捕を知らされたという。
「犯人の少年は問題を起こしたこともない普通の中学生。スポーツ系の部活動にも参加し、練習もちゃんとやっていたようです。少年の自宅からカッターナイフが数本見つかりましたが、その中に犯行に使ったナイフがあるのか、あるいはナイフを捨てたのかもまだ分かっていません。警察は13日から本人の生い立ちなどを聴いています」(捜査事情通)
中学生が子供に危害を加えたことで思い出されるのが1997年の神戸連続児童殺傷事件だ。「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る中2男子が小学5年生の男児を殺害して首を切断したショッキングな事件。しかも犯行前に複数の女児をハンマーなどで殴り、小学4年の女児は脳挫傷で死亡した。
■老女絞殺事件との関与も噂に
今回の八戸の少年は女児の首を切り、「カッターナイフで殺すつもりだった」「誰でもよかった」と殺人願望を語っているが……。
「八戸市民が注目しているのが市内の市川町で起きた老女殺害事件です。今月2日、81歳の大日向茂子さんが自宅玄関で首を絞められて死んでいるのが発見された。10月30日から朝刊が取り込まれていないため、29日に殺害されたとみられている。そのため今回の少年が、大日向さんの事件にも関与しているのではないかというのです」(地元関係者)
果たして真相は……。