悪質タックル、不起訴へ=日大アメフット前監督ら―東京地検支部

日本大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、東京地検立川支部は14日、傷害容疑で刑事告訴された前監督(64)と元コーチ(30)を近く、不起訴とする方針を固めたもようだ。関係者への取材で分かった。加害選手についても、被害者側と示談が成立したことなどを考慮し、不起訴(起訴猶予)とする見通し。
日大の加害選手は2018年5月、東京都調布市で行われた関西学院大との定期戦で、ボールを投げ終わって無防備な状態の関学大選手に後ろからタックル。関学大の選手は腰や膝に4週間のけがをした。
日大が設置した第三者委員会は、前監督らがタックルを指示したと認定したが、前監督は全面否定した。警視庁は部員など関係者への事情聴取や、試合当日の前監督の動きなどをビデオ映像で分析して捜査。19年2月、前監督らの刑事責任は問えないなどとする書類を同支部に送付していた。