千葉県の森田健作知事は14日の定例記者会見で、過去4回の知事選の選挙運動で余った計約5000万円の使途について、「私の政治活動に使った」と述べた。選挙運動費用収支報告書では約5000万円の余剰金があったことになっているが、政治資金収支報告書には記載されず、使途不明になっていた。
森田知事は会見で余剰金について「特に法律で規制されておらず自分の政治活動に使える。多岐にわたる政治活動で使った」と説明。公職選挙法では選挙運動の残務整理などの支出を報告書に記載する必要がないため、「報告書の残金と実際の残金は違うこともある」と強調した。
日本大の岩井奉信教授(政治学)は「政治活動に使うなら政治団体を通じて使い、政治資金収支報告書に記載すべきだ」と指摘する。【宮本翔平】