元NHK歌のおにいさん、覚醒剤使用認める「情けなくてふがいない」

自宅で大麻を所持したほか、覚醒剤を使ったとして、大麻取締法違反と覚せい剤取締法違反の罪に問われた、無職の沢田憲一被告(50)=兵庫県伊丹市=の初公判が14日、大阪地裁(後藤有己裁判官)であった。被告はNHKの番組で「歌のおにいさん」を務めた過去がある。この日は、起訴内容を認めて「情けなくてふがいない」と述べた。検察側は懲役2年を求刑し、公判は即日結審した。判決は26日。
検察側は、被告が覚醒剤を使用した罪で昨年末に有罪判決を受けて執行猶予中だったのに、使用を再開したと指摘。「覚醒剤との関わりを断ち切ろうとしておらず、徹底した矯正が必要だ」と実刑判決を求めた。沢田被告は被告人質問で「欲求のまま覚醒剤を使ってしまった」と述べた。
NHKによると、沢田被告は1996年から3年間、近畿ブロックで放送された子ども向け番組「うたってワクワク」に出演していた。
起訴状などによると、沢田被告は今年5月、自宅で大麻の植物片を所持し、9月には大阪市内のホテルで覚醒剤を使ったとされる。【村松洋】