急速に発達する爆弾低気圧が、前線を伴いながら間宮海峡を北上している影響で、北海道では今週末にかけて暴風雪となり、海は大しけになるとして、気象庁が警戒を呼びかけている。
14日正午の低気圧の中心気圧は978ヘクトパスカル。きのう昼には1006ヘクトパスカルだったから、過去24時間で急速に発達。このため、北日本では16日にかけて気圧の傾きが急な状態が続き、今夜からは上空に平年よりも10℃ほど低い真冬並みの寒気が流れ込んでくる。
西日本から北日本にかけて本州の広い範囲で風が強まってきているが、特に北海道では16日にかけて強い冬型の気圧配置が続く見込みだ。
札幌管区気象台によると、午後4時現在、北海道の日本海側を中心に暴風雪となっており、ところによっては車の運転が危険なほどの見通しがまったくきかない猛吹雪になるおそれがある。
札幌郊外の中山峠を通る国道230号線では、午後3時40分現在の気温が氷点下7.3℃まで下がり、5センチの積雪がある。これから徐々に視界が下がり、路面の凍結のおそれもあるので、運転にはくれぐれも気をつけてほしい。
14日午後6時からの24時間に降る雪の量は、日本海側の多いところで60センチ、さらに15日以降も50~70センチの雪が降るおそれがある。
また予想される最大風速(最大瞬間風速)は、日本海側で23メートル(35メートル)、太平洋側で20メートル(35メートル)、オホーツク海側で15メートル(30メートル)。これに伴って海は大しけの状態が続く見込みだ。