宮内庁は6日、皇居・宮殿「松の間」で、10月22日に行う天皇即位の中心儀式「即位礼正殿の儀」で天皇陛下が上られる玉座「高御座」の組み立て作業を報道陣に公開した。皇后さまが儀式で立つ「御帳台」と共に、9月末の完成を目指す。
高御座は天孫降臨神話に由来し、天皇の即位を象徴する調度品。高さ約6.5メートルで重さ約8トン、黒漆塗りの壇の上に八角形の屋根が据えられ、大小の鳳凰や金具細工で飾られている。儀式では古式装束に身を包んだ陛下が高御座に立ち、即位を国内外に宣言する。
この日は民間業者20人が作業に当たった。2本1対にした4組の柱を、土台に慎重にはめ込んだ。