めざせ「年間女王」 女子中学生がクライミング世界ユース2種目でメダル

イタリアで8月に開かれたスポーツクライミングの世界ユース選手権で、ユースB女子リードで銀、同ボルダリングで銅メダルに輝いた埼玉県川口市立幸並中学校2年、小池はなさん(14)が11日、同市役所を表敬訪問した。奥ノ木信夫市長から祝福を受けた小池さんは「金メダルに届かなかったのは悔しいけれど、力は出し切れた」と笑顔を見せた。
スポーツクライミングのリードは、命綱のロープを付けて12メートル以上の高い壁をどこまで登れるかを競い、ボルダリングは高さ5メートル以下の壁に設定した複数のコースを制限時間内にいくつ登れたかを競う種目。2004、05年生まれが対象のユースBに出場した小池さんはリードで準決勝5位から巻き返し、決勝ではわずかの差で金は逃したが初の世界ユースで銀メダル。ボルダリングでも銅メダルを獲得した。
競技を始めたのは5歳の時で、両親に市内のクライミング施設に連れていってもらったのがきっかけだった。「小さなころから体を動かすことが大好きだったので、魅力に一気にはまってしまった」と小池さん。小学校2年で本気モードになり、3年の時には「世界を目指す」と周囲に宣言した。
制服姿では身長156センチの普通の中学生だが、登はんに不可欠な握力は左右とも50キロで、成年男子の平均以上。練習は週4回のペースで、長い時には5、6時間も壁に向かう。14日からは中国、12月にはインドでのユース大会に臨み、16歳になったら世界を転戦するワールドカップに参戦するのが当面の目標だ。
スポーツクライミングは、20年東京五輪から正式競技に採用された。奥ノ木市長から「東京の次のパリ五輪でメダルを」とエールを送られた小池さんは「もちろん五輪を目指して頑張りたい。世界1位を取り続けて年間女王になるのが最終目標」と大きな夢を描いた。【鈴木篤志】