■店主・今田氏「加担したようなイメージを付けられるのは、どうなのか…」
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」前日に開かれた「前夜祭」をめぐり、左派野党やメディアは「高級すし店『銀座久兵衛』のすしが提供された」などと批判した。久兵衛側は否定したが、野党側から明確な謝罪はない。「第2の偽メール事件」と指摘する声もあるなか、夕刊フジはツイッターで実名批判した立憲民主党の石川大我参院議員に質問状を送った。
《【独自調査:やはり公選法違反!】 「桜を見る会 前夜祭」が久兵衛の寿司つき5000円会費で開催された件。事務所でホテルニューオータニに見積を独自に依頼、先ほど届きました。同様の条件で800人の宴会。ひとり13127円。やはり差額供与で公選法違反濃厚。予算委員会の集中審議で安倍総理が説明すべき》
石川氏は14日、ツイッターでこう発信した。
国会議員は、国民の税金から支出される歳費や文書通信交通滞在費、国政調査権などを駆使して疑惑などを調査する。
石川氏は、「久兵衛」のすし提供も入った、ホテルでのパーティーの「見積書」を公表した。これは、テレビのワイドショーやスポーツ紙などでも大きく取り上げられた。公人として調査・発信した以上、石川氏には確証があるはずだ。
そこで、夕刊フジは18日、石川氏に以下のような質問状を送った。
(1)「銀座久兵衛」主人の今田洋輔氏は「うちのすしは(前夜祭に)出していない」と証言している。久兵衛のすしが出た確証はあるのか?
(2)久兵衛側がすしを提供していなければ、不確かな情報でメディアを巻き込み、政権批判をした「偽メール事件」を思い出す。謝罪や議員辞職などの対応をとるか?
(3)石川氏が、ホテルニューオータニ側に「見積もり」を依頼した際、「安倍首相の桜を見る会についての調査」とことわりを入れたのか?
(4)宴会などの開催予定もないまま「見積書」を出させたなら、「オータニ側への業務妨害になるのでは」との声もある。どう考えるか?
石川氏からは19日、別表のような回答書が届いた。石川氏以外にも、左派野党には「久兵衛側がすしを提供した」と断定調で発信した議員もいるが、久兵衛側に謝罪したとは聞かない。
久兵衛の主人、今田氏は「(すしの提供が)なかったものはない、それだけだ。何か(問題に、ウチが)加担したようなイメージを付けられるのは、どうなのか…。野党やメディアから謝罪は受けていない」と語った。
◇
【石川大我参院議員、回答全文】
ホテルニューオータニ東京の宴会でのすし提供がホテル内の「銀座 久兵衛」であることは、私のパーティーの見積を依頼した際、ホテル側から当方の事務所が説明を受けたものです。
最初の私のツイートは「ホテル内の久兵衛のすしも振舞われたという」と伝聞形式でツイートしており、断定したものではありません。見積の際に上記の件が確認できたので、2回目のツイートをしました。誤解を与えたのであればおわび申し上げます。
本件は、久兵衛のすしの提供があったかどうかではなく、どのような経緯、方法で安倍事務所がとりまとめたのか、「前夜祭」では会費5000円で提供されたものが適切であったかどうか、だと考えます。このような「桜を見る会」に関連するいろいろな疑問については安倍総理の責任であり、総理自らが国会の場で具体的に説明することを強く求めるものです。